9月9日【金】免疫ミルクとアレルギー【免疫ミルク研究論文シリーズ4】

おはようございます。
昨日より出張で沖縄に滞在していますが、タイミング悪く台風12号の発生が伝えられ、週末には沖縄に最接近する進路をとりそうです。先日も述べましたが、日本の南海域の海面水温が今年は異常に高いため、緯度の高い、日本に近い海域で台風が発生し、そのまま北上するとあっという間に日本列島に到達してしまうというケースが多発しています。なんとか、台風の進路が逸れてくれることを祈るばかりです。


さて、本日はアレルギーについての研究をご紹介しようと思います。アレルギーはご存じのとおり、私たちの身体を守る免疫のしくみが何らかの理由によりバランスを崩した状態となり、ブレーキが効かない暴走状態として説明されることがありますが、その治療方法は対処療法が中心で、暴走を止めるために免疫機能全体を抑制するような薬剤が主に使用されます。ステロイド剤と呼ばれる薬剤がその代表ですが、長く使用すると免疫=体の防衛機能が下がった状態が続き、さまざまなトラブル(副作用)が発生します。これがアレルギー治療の難しさです。

今回の研究はアレルギー症状の中でも、小児に多いアトピー性皮膚炎に対する臨床の報告です。香川県の西岡医院において、小児を中心に10名のアトピー性皮膚炎患者に対し、免疫ミルクを通常の治療と並行して飲用した結果、3カ月後に9名が改善したという非常に高い成果をえた例です。10名のうち9名が2歳から8歳の小児で、1名が23歳の女性でした。改善を示した9名のうち7名は、皮疹や紅班が治まっており、残り2名も痒みが消えて快方に向かっていました。唯一1名は状況は変わらずでしたが、3歳の男児でミルクを好まず、1か月で飲用を止めていたことが分かりました。23歳の女性は、背中から全身に皮疹があり、夜も眠れない状況が続いていましたが、ストレスが軽減し体調も良くなるというQOL(生活の質)の改善も見られました。また患者の3~4割に合併症として見られたぜんそくの症状も改善傾向を示しており、アレルギーの大元に作用していることが示唆されました。

実は、福岡県の皆見病院で行われた別の研究では、アレルギーのメカニズムそのものに切り込む研究も行われていました。それはアトピー性皮膚炎患者の血液中の成分を調べた研究で、免疫ミルクの飲用により免疫のバランスを示す特定のサイトカイン(インターロイキン4)と呼ばれる物質が、飲用後にすべての例で増えていることを確認したのです。つまり免疫のバランスが崩れて起こるアレルギーの症状が、免疫ミルクの飲用により崩れたバランスを取り戻す方向に動くことで、正常な状態に戻り、結果的に皮膚炎などの症状が改善しているということが証明されたのです。これはステロイド剤などの対処療法とは全く違う作用機序であり、まさに免疫ミルクの面目躍如と言える研究ですね。現代病とも言われるアレルギー疾患に対する、一つの答えとして免疫ミルクがもっと医療現場でも活用されることを期待したいと思います。

今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。