大谷 悟6月4日【金】

おはようございます。
新型コロナワクチンを2回接種した、およそ1700名の医療従事者について、抗体量を調べた結果が千葉大学病院より発表されました。傾向として、男性よりも女性、高齢者より若い世代の方が抗体量が多く産生されていることが分かったようです。また飲酒や一部薬剤の投与によっても、抗体量に影響があることも分かりました。副反応が女性に多く出やすいという結果と、今回の抗体量は比例の関係にあるようで、抗体をたくさん作るために免疫細胞が活動して、その結果として発熱や痛みといった副反応が起こっていると考えても良いのかも知れませんね。
ところで、昨日のお話の続きですが、私たちの腸内には1000種類、500兆個の細菌が棲息していると言われています。もちろん個人差もありますし、またその種類や割合は食生活によって、加齢によって、また体調によっても変化します。最も顕著な例は、風邪をひいたりして病院で処方された抗生物質を飲むと、必ずと言ってよいほどお腹の調子が悪くなります。なので抗生物質は必ず胃腸薬と一緒に処方されますが、抗生物質は名前の通り、細菌を殺す薬剤なので、腸内細菌も例外なく影響を受けてしまうからです。腸内細菌が善玉、悪玉関係なくすべてやられてしまうため、お腹の調子が悪くなります。食生活に気をつけ、食物繊維などを一生懸命摂取して、大事に育てた善玉優位の腸内フローラが、抗生物質は一瞬にして破壊してしまいます。
近代医療は、この抗生物質を多用することで、多くの感染症を克服し、たくさんの命を救ってきたことは事実ですが、一方で耐性菌の問題や、多くの生活習慣病やアレルギーの温床となる現代人の体内環境、特に腸内環境を誘引する引き金になってきたのではと考えます。食生活の変化、生活様式の変化、そして医療、特に薬剤の多用、これらの影響が、現代人の腸内環境の乱れにつながり、いわゆる現代病と言われる、多くの生活習慣病の温床を形成してきたと考えられるのです。
乳酸菌、ビフィズス菌といった菌は、これまで多くの食品や医薬品メーカーが研究を重ね、その有用性はたくさんの論文として発表され、また様々な食品にも応用されていますが、これらの菌以外にも、酪酸などの短鎖脂肪酸を作り、これらの物質が免疫細胞に働きかけ、がんを防いだりといった作用が報告されています。また一部の腸内細菌は、腸管の神経細胞にも影響を及ぼし、結果としてうつ病などの精神疾患の治療にも利用されているそうです。
私たちの腸に棲息する腸内細菌、その姿と役割はまだ一部が見えてきたにすぎませんが、今後もっともっと多くの研究により、さらなる全容が解き明かされることを期待したいと思います。それにしても良い腸内環境をつくる最も早道、最善にして最速最良の方法はサステナであることを、私たちは再認識し、その恩恵に感謝しましょう。

今日も一日頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。